結論:雨の日の0〜2歳児の室内遊びは、準備10分以内・園にある材料だけでまわせる。午前は動、午睡前は静、午睡後は自由の「動→静→自由」のリズムで組み立てる。(2026年5月時点)

梅雨に入ると、毎日がこうなる。

朝、窓の外を見る。雨。「今日も室内か」。

1日ならいい。2日連続でもなんとかなる。でも3日目、4日目になると、子どもたちのエネルギーは有り余っているのに、こちらのネタは尽きている。

👩
保育士Cさん
「雨の日が3日続くと、もう何して遊んだらいいか分からなくなる……。毎回同じ遊びだと子どもたちも飽きてくるし」

分かる。特に0〜2歳児クラスは、ゲーム性のある遊びがまだ難しい。絵本の読み聞かせと手遊びだけでは1日がもたない。

私自身、20年保育士を続けてきて、雨の日の室内遊びでのネタ切れには何度も頭を抱えてきた。だからこの記事では、準備10分以内・園にある材料だけでできる室内遊びを10個まとめた。全部0〜2歳児向け。「今日何やろう」と悩んだ時に、ここを開いて1つ選ぶだけでいい。


雨の日の室内遊びはどう組み立てる?

アイディアの前に、1日の遊びの組み立て方を押さえておく。これを知っているだけで、ネタ切れの頻度が減る。

午前中(9:00〜11:00):体を動かす遊び
→ エネルギーを発散させる。午睡の寝つきにも直結する。

午睡前(11:30〜12:00頃):静かな遊び
→ 気持ちを落ち着かせる。感触遊びや絵本がここに入る。

午睡後(15:00〜):自由度の高い遊び
→ 製作遊びやごっこ遊びなど、子どもが選べる遊び。

この「動→静→自由」のリズムを意識するだけで、「何を何時にやるか」が決めやすくなる。

🧑
保育士Bさん
「午前中に体を動かしておくと午睡がスムーズになるのは実感してる。でもそのための室内遊びのバリエーションが足りないんだよな……」

体を動かす遊びは何をする?午前中おすすめ4選

① 新聞紙プール(0〜2歳)

準備:5分 | 材料:新聞紙・大きめの段ボール箱かビニールプール

新聞紙をビリビリ破いて、段ボール箱やビニールプール(膨らまさなくてOK)の中に敷き詰める。子どもがその中に入って遊ぶ。

遊び方:
- 破る:握って、引っ張って、ビリッ。0歳児でも紙を破る感触を楽しめる
- 投げる:丸めてボールにして投げっこ
- 埋まる:新聞紙の中に体を沈めて「かくれんぼ」
- 集める:遊んだ後の片付けも遊びにする。「誰が一番たくさん集められるかな?」

保育のねらい: 指先の感覚、全身運動、片付けの習慣づけ

👩
保育士Cさん
「新聞紙って、破る・丸める・投げる・埋まる……1つの素材でこんなに遊べるんだ」

注意点: 0歳児は口に入れやすいので、近くで見守る。インクが手につくので、遊んだ後は手洗い。


② マスキングテープ道路(1〜2歳)

準備:5分 | 材料:マスキングテープ

床にマスキングテープを貼って「道路」を作る。直線、カーブ、交差点。子どもがその上を歩いたり、ミニカーを走らせたりする。

遊び方:
- 線の上を歩く(バランス感覚)
- ミニカーを走らせる(見立て遊び)
- 道路をどんどん伸ばしていく(子どもと一緒に作る)

保育のねらい: バランス感覚、空間認識、見立て遊びの発達

ポイント: マスキングテープは剥がしやすいので床を傷めない。色違いのテープで「赤い道」「青い道」を作ると、色の認識にもつながる。


③ 段ボールトンネル(0〜2歳)

準備:10分 | 材料:大きめの段ボール箱 2〜3個

段ボール箱の上下をカットして筒状にし、つなげてトンネルを作る。ハイハイでくぐる、歩いてくぐる、向こう側から「ばぁ!」と顔を出す。

遊び方:
- ハイハイでくぐる(0歳児の全身運動に最適)
- トンネルの途中に窓を開けて「いないいないばぁ」
- 出口にマットを敷いて、出たらゴロンと転がる

保育のねらい: 全身運動、空間認知、「見えなくなっても存在する」という対象の永続性の理解

🧑
保育士Bさん
「段ボールってたまるばかりで困ってたけど、保育に使えばいいのか。配送の段ボール、捨てないでおこう」

④ 風船バレー(1〜2歳)

準備:3分 | 材料:風船 3〜5個

風船を膨らませて、ポンポン叩いて遊ぶ。ボールと違ってゆっくり落ちるので、0〜2歳児でも追いかけて打ち返せる。

遊び方:
- 上に打ち上げて「落とさないように」ポンポン
- 風船を追いかけてハイハイ・歩き回る
- 2〜3人で円になって打ち合う

保育のねらい: 目と手の協応、全身運動、友達との関わり

注意点: 割れた時の破片は誤飲の危険あり。割れたらすぐに回収する。ゴム製品のアレルギーにも注意(ラテックスフリーの風船を使うとなお良い)。


感触遊びは何をする?午睡前におすすめ3選

⑤ 寒天遊び(0〜2歳)

準備:10分(冷やす時間別) | 材料:粉寒天・食紅・水・バット

粉寒天を煮溶かして食紅で色をつけ、バットに流して冷やし固める。プルプルの寒天を手で触る、つぶす、スプーンですくう。

遊び方:
- 手でつかんで感触を楽しむ(ぐにゅっ、プルプル)
- 型抜きで形を作る
- スプーンやカップで「お料理ごっこ」
- 色を混ぜる(赤+黄色=オレンジ!の発見)

保育のねらい: 感覚の発達、色の認識、手指の巧緻性

ポイント: 寒天は口に入れても安全なので、0歳児クラスでも安心。前日に作っておくと当日は準備ゼロ。

👩
保育士Cさん
「前日に作っておけるのはありがたい!朝バタバタしなくて済む」

⑥ 片栗粉スライム(1〜2歳)

準備:5分 | 材料:片栗粉・水・バット

片栗粉と水を1:1で混ぜるだけ。握ると固まり、手を開くとドロッと溶ける不思議な感触。「ダイラタンシー現象」だが、子どもにとっては魔法だ。

遊び方:
- 握る→固まる→開く→溶ける、を繰り返す
- スプーンですくってみる(すくえない!)
- 食紅で色をつける

保育のねらい: 感覚の発達、不思議さへの好奇心、集中力

注意点: 服が汚れるので、スモックやビニールエプロンを着用。床にブルーシートを敷いておくと片付けが楽。


⑦ センサリーバッグ(0〜1歳)

準備:5分 | 材料:食品保存用ジッパー袋・ヘアジェルまたは洗濯のり・ビーズやスパンコール・テープ

ジッパー袋にジェルとビーズを入れて口をテープで固定する。子どもが袋の上から押したり、動くビーズを追いかけたりして遊ぶ。

遊び方:
- 袋を押すとジェルの中でビーズが動く
- 指で上からなぞる
- テーブルに置いて、平らな状態で自由に触る

保育のねらい: 視覚・触覚の刺激、指先の発達、集中力

ポイント: 中身が出ないようにテープでしっかり固定する。複数の色で作って並べると、色の比較にもなる。


製作・ごっこ遊びは何をする?午睡後におすすめ3選

⑧ シール貼り台紙(0〜2歳)

準備:5分 | 材料:丸シール・画用紙(台紙)

画用紙に丸や線を描いておき、その上にシールを貼る。0歳児は自由に貼るだけでOK。1〜2歳児は「丸の中に貼る」「線の上に貼る」など、少しずつ難易度を上げる。

遊び方:
- 0歳児:台紙にシールを自由に貼る(剥がすのも遊び)
- 1歳児:大きめの丸の中に貼る
- 2歳児:小さめの丸に正確に貼る、色を分けて貼る

保育のねらい: 指先の巧緻性、集中力、達成感

🧑
保育士Bさん
「シール貼り、ものすごく集中してやるんだよな。静かになるから助かる(笑)」

⑨ お絵かきバッグ(1〜2歳)

準備:3分 | 材料:食品保存用ジッパー袋・絵の具・画用紙

ジッパー袋に絵の具を少量入れて、口を閉じる。袋の上から指で押すと、中の絵の具が動いて「絵」が描ける。中に白い画用紙を入れておくと、開けた時に作品ができている。

遊び方:
- 指で袋の上からなぞる
- 手のひらで押す
- 複数の色を入れて混色を楽しむ

保育のねらい: 表現活動、色の認識、手が汚れない安心感

ポイント: 手や服が汚れないので、絵の具が苦手な子にも取り組みやすい。


⑩ 段ボールハウス(0〜2歳)

準備:10分 | 材料:大きめの段ボール箱・カッター

大きな段ボールにドアと窓を切り抜く。子どもが入ったり出たり、窓から顔を出したりして遊ぶ。

遊び方:
- 中に入って「お家ごっこ」
- 窓から「いないいないばぁ」
- おままごとの道具を持ち込んで「お店やさん」
- 外側にクレヨンで自由にお絵かき

保育のねらい: ごっこ遊び、空間認知、社会性の発達

ポイント: 一度作れば何日も使える。日に日に落書きが増えていくのも楽しい。


雨の日が続いても慌てない「ネタ帳」の作り方

この記事の10個を「ネタ帳」として保存しておくと、梅雨の時期に毎朝悩まなくて済む。

おすすめの管理方法:

  1. スマホのメモアプリに保存する(検索しやすい)
  2. 保育室に一覧表を貼っておく(パッと見て選べる)
  3. 同僚と共有する(お互いのアイディアを足していく)
👩
保育士Cさん
「10個あれば、2週間は回せる!梅雨を乗り越えられそう」

まとめ

雨の日の室内遊び、押さえるポイントは3つ。

  1. 「動→静→自由」のリズムで組み立てる。1日の流れが安定する
  2. 準備は10分以内、材料は園にあるもの。持続可能な遊びだけを選ぶ
  3. ネタ帳を持っておく。朝の「何やろう」がなくなる

新聞紙、段ボール、マスキングテープ、片栗粉、風船。特別なものはいらない。園にあるもので、子どもたちは十分に遊べる。

雨の日の室内遊びに関するFAQ

0〜2歳児の雨の日の室内遊びの組み立て方は?

午前は動・午睡前は静・午睡後は自由の「動→静→自由」のリズムで組み立てるのが基本です。

1日の遊びは「動→静→自由」のリズムで組み立てます。午前9〜11時は体を動かす遊びでエネルギー発散、11時半〜12時は感触遊びや絵本など静かな遊び、午睡後15時以降は製作やごっこ遊びなど自由度の高い遊び。これで何をいつやるかが決まります。

新聞紙プールはどう作って遊ぶ?

段ボール箱に新聞紙をビリビリ破いて敷き詰めるだけ。準備5分で4通りに展開できる優秀ネタです。

新聞紙を破いて段ボール箱やビニールプールの中に敷き詰めます。破る・投げる・埋まる・集めるの4通り遊べる優秀ネタ。指先の感覚と全身運動が刺激されます。0歳児は口に入れやすいので近くで見守り、遊んだ後は手洗い必須です。

段ボールトンネルは何歳から遊べる?

0歳児のハイハイ運動から2歳児まで楽しめます。準備10分、対象の永続性の理解にもつながります。

段ボール箱の上下をカットして筒状にし、2〜3個つなげます。0歳児はハイハイでくぐる全身運動に最適、途中に窓を開けて「いないいないばぁ」、出口にマットを敷くなど展開可能。対象の永続性の理解にもつながる優秀な遊びです。

風船バレーで気をつけるべきことは?

割れた破片の誤飲とゴム製品アレルギーの2点です。割れたらすぐ回収し、事前確認を必ず行います。

風船バレーは1〜2歳児の目と手の協応を育む良い遊びですが、割れた時の破片が誤飲の危険があるため、割れたらすぐ回収します。またゴム製品のアレルギーがある子どもへの配慮も必要。事前確認を忘れずに準備してください。

雨の日の室内遊びで保育のねらいはどう書く?

全身運動・指先感覚・空間認識・見立て遊びなどの発達領域の言葉で表現すると書きやすくなります。

遊びごとにねらいは整理可能。新聞紙プールは指先感覚・全身運動・片付け習慣、マスキングテープ道路はバランス感覚・空間認識・見立て遊び、段ボールトンネルは全身運動・空間認知・対象の永続性。記録の際はこれらを当てはめると書きやすいです。


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