おたよりの書き出し、毎月悩んでいませんか——「子どもの姿から書く」だけで変わる3つのコツ
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おたよりの書き出し、毎月悩んでいませんか——「子どもの姿から書く」だけで変わる3つのコツ
こんにちは。
今日もお疲れさまでした🍀
この記事にたどり着いたということは、毎月のおたよりの書き出しで、今月もまた手が止まっていますよね。
「おたより 書き出し」って検索した時点で、あなたはもう、ちゃんと届く文章を書こうとしている人。適当でいい、と割り切れる人なら、こんな時間に検索したりしません。
あれは本当に、消耗する作業ですよね。たった数行のはずなのに、画面を眺めているうちに30分が経っている。私もずっとそうでした。
鍵は、「無難で書きやすい書き出し」と「保護者にちゃんと届く書き出し」を、ちゃんと分けて考えることにあります。
天気の話から始めるのが悪いわけじゃないんです。ただ、毎月そこから入ろうとするから、毎月そこで止まる。今日はその出口の話を、私の苦労込みで書いていきますね。
毎月の冒頭文に30分溶けていく、あの感じ
月末が近づいてくると、視界の隅で「あれ」がちらつき始めます。
おたより。中でも、いちばん手が止まるのが、冒頭の数行。
「暑い日が続いていますが」「梅雨に入りましたが」「朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが」——気づいたら毎月、天気の話から始めている。
私もそうでした。クラスだよりの冒頭文だけで、平気で30分溶かしていたんです。
書いては消して、また書いて、他の先生のおたよりをこっそり見にいって、結局似たような文面に落ち着いて、自分でモヤッとして閉じる。あの30分が、本当にしんどかった。
その30分があれば、明日の保育準備も、連絡帳の続きも、ぜんぶ進むんですよね。だから余計に、書き出しで止まる自分に対して、じわっと自己嫌悪が来る。
あの感覚、いまでもよく覚えてる。
保護者は「天気の報告」を読みたくて開いていない
ここで一度、冷静になって考えてみてほしい。
おたよりを受け取った保護者は、何を知りたくてあの紙を開いているのか。
天気の話、じゃないですよね。
たぶん、ほとんどの保護者が知りたいのは、ひとつだけ。「うちの子が、園でどう過ごしているか」だけなんだ。
冒頭の数行は、保護者が「ちゃんと読むか、目を滑らせて折りたたむか」を決める最初の関門になります。ここで「子どもの姿」が浮かぶと、保護者は先を読み進めてくれる。逆に天気の挨拶だと、目が滑って、最後まで届かない。
私自身、保護者から「おたより読みました」と声をかけられた回を思い返すと、だいたい、子どもの具体的なエピソードを冒頭に置いた月ばかりでした。
書き出しを変えるとは、つまり、あなたが書いた数行で、保護者の視線を冒頭で止めるということ。
天気から子どもの姿へ。主語をひとつ変えるだけで、毎月の30分が、ぜんぜん別のものに変わってくれる。ここを越えて、ようやく私は月末がラクになりました。
コツ① 子どもの「動作」を1つだけ書く
いちばん簡単で、明日からすぐ使えるのがこれです。
クラスの中で、いま実際に起きている動作を、ひとつだけ拾って書く。それだけでいい。
たとえば、こういう冒頭文。
「梅雨の季節になりました。雨の日が続いていますが、子どもたちは元気に過ごしています。」
悪くはありません。NGでもない。ただ、ちょっともったいないんですよね。
私だったら、ここをこう変えてみます。
「水たまりを見つけると、目を輝かせて駆け寄る子どもたち。長靴でバシャバシャと足踏みする音が、園庭に響いています。」
何が違うか。後者には、映像が浮かびます。
保護者は文字を読みながら、自分の子どもがどこかで同じことをしている姿を、勝手に重ねてくれる。「うちの子も、たぶんあの長靴で同じことしてるな」って。
それが「伝わるおたより」の、最初の一歩なんですよね。
書き方のコツは、ふたつだけ。
ひとつ目は、「〇〇しています」を「〇〇する姿が見られます」「〇〇する声が聞こえてきます」に置き換えること。五感が動く動詞を、ひとつ入れる。
ふたつ目は、全員に当てはまる場面じゃなくていい、と割り切ることです。クラスの中の「よくある光景」を、ひとつだけ切り取ればいい。ここを許せるようになってから、ようやく筆が動くようになりました。
コツ② 子どもの「成長」を1つだけ入れる
保護者にとって、いちばん嬉しい情報は、なんだと思いますか。
わが子の成長。これは、もうダントツなんだ。
冒頭に「成長が見えるエピソード」を1行入れるだけで、おたよりの価値はぜんぜん変わってきます。あなたが書いた一行で、保護者の月末が、ぱっと明るくなる。私の経験では、ここを外したことはほぼなかった。
たとえば、4月ならこんな書き出し。
「入園から3週間。『先生、おはよう!』と、自分から声をかけてくれる子が増えてきました。最初は泣いていた朝の時間が、少しずつ笑顔の時間に変わっています。」
9月なら、こんな感じ。
「夏休みが明けて、ひと回り大きくなった子どもたち。着替えを自分でやろうとする姿、お友達に『貸して』と言葉で伝えられるようになった姿——小さな成長があちこちで見えています。」
12月なら、こうも書けます。
「『自分で!』が口癖になった12月。靴を履く、カバンを持つ、上着のチャックを閉める。4月にはできなかったことが、いつの間にかできるようになっています。」
ここで、ひとつだけ補足させてください。
「うちのクラスは0歳児だから、成長エピソードなんて書けないかも」と思った人がいるかもしれません。むしろ逆なんですよね。0歳児の成長こそ、保護者がいちばん見たい部分だから。
「ずりばいで部屋の端まで進めるようになった子、つかまり立ちでニコッと笑う子。毎日少しずつ、できることが増えています。」
言葉が出ない年齢でも、動きの変化を書けば、ちゃんと成長は伝わる。むしろ、家ではまだ見えていない動きを園で書いてもらえると、保護者は本当に喜びます。私自身、ここで保護者から手紙のお返しをもらったことが何度もありました。
成長エピソード、ひとつだけでいい。それだけで「読まれるおたより」になるんだもの。
コツ③ 子どもの「言葉」をそのまま引用する
3つ目は、いちばん効きます。
子どもが実際に言った言葉を、そのまま冒頭に置く。これが、保護者の手を止めさせる、いちばん強い書き方です。
「『先生、見て!ダンゴムシ!』——園庭でしゃがみ込む子どもたちの声が、毎日聞こえます。小さな虫一匹に大興奮する姿を見ていると、世界はまだまだ発見に満ちているんだなと感じます。」
「『おかわり!』『もっと食べる!』——給食の時間が、いちばんにぎやかです。スプーンを握る手も、ずいぶんしっかりしてきました。」
「『〇〇ちゃん、一緒にやろう』。お友達を遊びに誘う言葉が、自然に出てくるようになりました。誰かと一緒に遊ぶ楽しさを、子どもたちは日々学んでいます。」
子どもの言葉は、保護者にとって、園での生の声そのもの。「うちの子も、こんなふうに言うんだ」「家ではこんな言い方しないのに」という発見が、そこにある。
だから読まれるんですよね。
ただ、ここで多くの人が引っかかるんですよね。「いざ書こうとすると、子どもの言葉が思い出せない」って。
私もずっとそうでした。月末になって机に向かったとき、今月いちばん印象的だった子どもの一言が、すっぽり頭から抜けている。
だから、ひとつだけ習慣を変えてほしいんです。明日から、ポケットに小さなメモ帳を1冊だけ入れておいてください。
子どもが面白いことを言った瞬間、印象的な場面に出会った瞬間、ふっとメモする。たった1〜2行でいい。「ダンゴムシ、家族って言ってた」「給食、3回おかわり」、その程度で十分です。
月末にそのメモを見返すだけで、冒頭文のネタに困らなくなる。私はこれを始めてから、30分溶かす作業が、5分で終わるようになったんだ。
季節別・書き出し文例集(コピペ可)
ここまでで「考え方」は伝わったと思うので、ここからは実弾です。
そのまま使ってもいいですし、自分のクラスに合わせて1単語だけ差し替えるのでもいい。あなたの今月のおたよりを楽にするために、置いておきますね。
4月
「新しい靴を履いて、少し緊張した顔で門をくぐる子どもたち。新年度が始まりました。泣いたり笑ったり忙しい毎日ですが、少しずつ園の生活に慣れていく姿を、一緒に見守っていきたいと思います。」
5月
「園庭の隅でアリの行列をじっと見つめる子、ダンゴムシを手のひらに乗せて『見て見て!』と駆け寄ってくる子。春の生き物に夢中な5月です。」
6月
「水たまりを見つけると目を輝かせる子どもたち。大人にとっては憂うつな雨も、子どもたちにとっては発見の季節です。」
7月
「『冷たい!』『気持ちいい!』——プール遊びが始まりました。水を怖がっていた子も、お友達の楽しそうな声につられて、少しずつ水に近づいています。」
8月
「セミの声に負けないくらい元気な子どもたち。汗をかきながら走り回る姿に、こちらが元気をもらっています。」
9月
「『先生、トンボ!』——空を見上げる子どもの指の先に、赤とんぼ。季節は確実に秋に向かっています。夏休み明け、ひと回り大きくなった子どもたちの成長に驚く毎日です。」
10月
「散歩の道にどんぐりを見つけると、ポケットがいっぱいになるまで拾い続ける子どもたち。『もう入らない!』と笑いながら見せてくれるポケットの中身は、秋の宝物です。」
11月
「園庭の木が赤や黄色に色づき始めました。落ち葉を集めて『花束!』と差し出してくれる子どもたちの感性に、毎日はっとさせられます。」
12月
「『サンタさん来るかな?』——そわそわしながら毎朝カレンダーを確認する子どもたち。12月はワクワクの月です。この1年の成長を振り返りながら、年末までの日々を大切に過ごしていきます。」
1月
「『あけましておめでとう!』と元気に挨拶してくれる子どもたち。お正月の思い出を嬉しそうに話してくれる姿に、冬休みが充実していたことが伝わってきます。」
2月
「鬼のお面を作りながら、『怖い顔にする!』『やさしい鬼にする!』と相談し合う子どもたち。節分に向けて、毎日がにぎやかです。」
3月
「この1年で、できることがたくさん増えました。一人で着替えられるようになったこと、お友達に『ありがとう』と言えるようになったこと、給食を残さず食べられるようになったこと。子どもたちの成長を間近で見られたことが、何よりの喜びです。」
来月のあなたが、ちょっとラクになる3つの習慣
冒頭文のコツは伝えました。でも、それを毎月安定して書けるかどうかは、習慣の話なんですよね。
私が最後にこだわっているのは、ここです。テクニックだけ覚えて、月末にまた苦しむのは、もったいない。
①「子どもの言葉メモ」を持ち歩く
ポケットサイズのメモ帳を、1冊だけ。面白かった発言、印象的な場面を、1日1〜2個書き留めるだけ。月末に見返せば、おたよりのネタが揃っています。私の場合、これを始めてから月末の机時間が3分の1になりました。
② いきなり書き言葉で書こうとしない
冒頭文で止まるとき、たぶん「ちゃんとした書き言葉」で書こうとしてるんですよね。それをやめて、まず「友達に話すように」書いてみてください。「先月ね、ダンゴムシで子どもたちが本気で揉めてさ」——そのまま口語で書き出して、あとから書き言葉に直す。これだけで筆が動く。この手で毎月助かってます。
③ 今月の冒頭文を「来年用」に保存しておく
これがいちばん大事かもしれません。今月がんばって書いた冒頭文を、フォルダかメモアプリに保存しておくだけ。来年の同じ月、そのまま使えます。1年後には、12ヶ月分のストックが手元にできあがってるんだ。
一気に12ヶ月分を作る必要なんて、ない。今月の1本を残すだけで、来年のあなたが、ちょっとラクになる。それだけで十分なんですよね。
完璧な書き出しより、「あなたが見た子どもの姿」のほうが、ずっと大事
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
最後にひとつだけ書いて、終わります。
たぶん、ネットを探せば、書き出しのテンプレ集はたくさん出てきます。私もよくお世話になります。
でも、保護者が本当に読んでいるのは、テンプレの完成度じゃないんですよね。
あなたが昨日の保育で見た、ひとりの子どもの動き。ひとつの言葉。ひと粒の表情。それを、あなたの言葉でそのまま書いてくれているかどうか。保護者は、たぶん、そこだけを見ています。
書き出しが完璧かどうかは、関係ない。あなたが何を見て、何を伝えたかったか。そっちのほうが、ずっと大事なんだもの。ここに気づくまで、私も長く遠回りしました。
明日の朝、出勤して保育に入る前に、3分だけ時間をとってみてください。
メモ帳を開いて、昨日のクラスで一番心に残った子どもの動き、子どもの言葉を、ひとつだけ書き留めておく。たった3分。それを1ヶ月続ければ、月末のおたよりは、もう半分書けています。
うまく続かなかったら、それでもいい。私はこの場所で、また次のおたよりの月末に向けて、別の言葉を書いて待っています。困ったら、またここに戻ってきてくださいね。
今夜は、もうおたよりのことは、いったん閉じてしまって大丈夫です。
今日のあなたを、そのまま抱えて、お休みなさい😊
おたよりの書き出しについてよくある質問
おたよりの書き出しはどう書けばいい?
「季節の風景描写→子どもの最近の姿→今月のテーマ提示」の3段構成が読みやすい黄金パターンです。
おたよりの書き出し鉄則:①冒頭は季節の情景描写(桜が散り始め・梅雨入り・残暑など)②園の子どもたちの最近の様子を1〜2行 ③今月のクラスのテーマや行事に繋げる。この3段構成なら毎月使い回しでも違和感なく書けます。
1月のおたよりの書き出しの例文は?
「新年のあいさつ→お正月明けの子どもの様子→1月のテーマ(生活リズム・お正月遊び)」が定番です。
1月の書き出し例:「新年あけましておめでとうございます。冬休み明け、お正月の楽しい思い出を持ち寄って嬉しそうに登園してくる子どもたち。今月はお正月遊びを通して、伝統文化に親しむ時間を大切にしていきます」。年末年始のリズム戻しに触れるのがコツです。
2月のおたよりの書き出しの例文は?
「立春・節分→寒さの中の子どもの様子→2月のテーマ(進級準備・思いやり)」が王道展開です。
2月の書き出し例:「暦の上では春とはいえ、まだ厳しい寒さが続いています。それでも子どもたちは元気いっぱい園庭を駆け回っています。今月は節分行事や、進級に向けて気持ちを整える時間を大切にしていきたいと思います」。
3月のおたよりの書き出しの例文は?
「春の気配→1年間の成長への振り返り→卒園・進級への思い」を絡めた感謝のトーンが定番です。
3月の書き出し例:「日に日に春の気配を感じる季節となりました。あんなに小さかった子どもたちが、いつのまにか頼もしい姿に成長しています。卒園・進級を目前に、この1年間を振り返りながら、大切な日々を過ごしていきたいと思います」。
保育園のおたよりに「子どもの様子」はどう書く?
クラス全体の傾向→特定の遊びの具体エピソード→保育士の感じたこと、の流れで書くと臨場感が出ます。
「子どもの様子」欄の書き方:①クラス全体の最近の傾向を1文(例:折り紙ブーム・お絵かき熱)②具体的な遊びシーンのエピソード ③保育士として感じたこと・成長点。固有名は出さず、「〇〇遊びを楽しむ子の姿」という抽象表現が無難です。