「保育士、向いてないかも」と思った夜のあなたへ
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こんにちは。
今日もお疲れさまでした🍀
この記事にたどり着いたということは、たぶん、今夜は少しだけ、自分のことを責めていますよね。
「向いてないかも」と思える時点で、あなたは今日も子どもと真剣に向き合った人。どうでもいい人なら、こんな夜にこの言葉を検索したりしません。
鍵は、「向いてないと感じること」と「本当に向いてないこと」を、ちゃんと分けて考えることにあります。ここがいっしょになると、本当はやめなくていい場所までやめてしまうから。
私も布団の中で、何度もそう思った
ここからは、わたしの話を少しだけ書きますね。
保育士として現場に立つようになってから、何度も「向いてないかも」と思ってきました。
特に覚えているのは、関西にいたころの、ある冬の日の夕方、お迎え時間くらいのこと。
ひとりの男の子に、強い口調で「ダメでしょ」と言ってしまったんです。叱ったというより、ほぼ怒鳴ったに近いトーン。理由はもう思い出せません。たぶん、書類が溜まっていて、先輩の機嫌が悪くて、私もごはんを食べていなくて、何かが切れたんだと思います。
帰りの電車で、その子の顔だけが頭に残っていて。
家に帰って、コートも脱がずに玄関でしゃがみ込みました。「向いてないんだろうな、私」って、声に出さずにつぶやいた夜。
でも今も、私はまだ保育士をやっています。場所も園も変えたし、考え方も変えました。何より、向いてない=やめる、じゃないって、ようやく気づいたから。
あの夜の自分にもう一度会えるなら、たぶん、こう言うんだと思います。「あなたが疲れているのは、あなたのせいじゃないよ」って。
「向いてないかも」と感じる夜、よくあるきっかけ
ちょっとだけ、思い出してみてくださいね。
最近、こんな瞬間に「向いてないかも」と感じませんでしたか。
子どもに感情的に怒ってしまった夜。書類が終わらなくて、また持ち帰りになった金曜日。先輩の言い方がきつくて、ロッカーで5分泣いた朝。給料明細を見て、家賃を払ったら何も残らなかった月末。子どもがかわいいと思えなくなって、自分にぞっとした午後。
ぜんぶ、よくあること。
そして、ぜんぶに共通しているのは、あなたの適性じゃなくて、あなたが置かれている環境のほうが、きつすぎるということ。
「自分が悪いんだ」って結論にいきがちなんですけど、ここでひと呼吸おいてほしいんです。
環境のせい、と、自分のせい、を分ける
私の中で、判断はとてもシンプルになりました。
園を変えたら消える可能性が高いものは、ぜんぶ環境の問題です。
人間関係のしんどさ、書類の多さ、給料の安さ、先輩のこわさ、残業と持ち帰り。これらは「保育士が向いてない」のではなくて、その園の文化や体制が合っていないだけ。私は2園目に移ったとき、書類の量がほぼゼロになって、「あ、これ、私の問題じゃなかったんだ」と気づきました。
逆に、園を変えても残るものだけが、適性の問題に近いです。
たとえば、子どもといっしょにいること自体がもうつらい。体が悲鳴をあげていて、保育のスタイルそのものが続けられない。本当にやりたいことが、ぜんぜん別の場所に見えている。この3つに当てはまるなら、無理をして同じ仕事を続けなくていいと、私は思います。
ただ、ここで大事なのは、これは「適性がない」じゃなくて、「今のあなたに合うかたちが、別にある」ということ。やめる=逃げじゃないから。
5つの問いを、自分に静かに
寝る前に、心の中で5つだけ自問してみてくださいね。深く考えなくて大丈夫。直感でいいです。
ひとつめ。子どもがケラケラ笑っている姿を見て、ふっと、嬉しいと感じる瞬間がありますか。
ふたつめ。「本当はこんな保育がしたい」という、自分なりのイメージはまだ残っていますか。
みっつめ。休みの日にふと、子ども関係のニュースや動画を見てしまうことがありますか。
よっつめ。保育以外で、はっきり「これがやりたい」と言える仕事が思い浮かびますか。
いつつめ。「どこの園に行っても結局同じだ」と思っていませんか。
ひとつめ・ふたつめ・みっつめにYesがあるなら、あなたの適性は、たぶんまだ生きています。よっつめがYesなら、それは「向いてない」じゃなくて「やりたいことが別にある」だけ。いつつめがYesなら、ここはちょっと、踏ん張って読んでほしいんですけど、たいていそれは思い込みです。
「どこも同じ」って、本当はそんなことないんですよね
「どこの園でも同じ」と話してくれる人の多くは、1園か2園しか経験していないことが多いです。
私も最初の園にいたころ、心からそう思ってた。「保育士の世界はどこもこういうものだ」って。
でも、2園目に移って、ぜんぜん違う景色がありました。18時に全員が「お疲れさまでした」って帰っていく。書類はタブレットで、家に持って帰る必要はもうない。先輩が「どう思う?」って先に聞いてくれる。同じ業界の話だとは、しばらく信じられなかったです。
園は、本当に違います。方針も、人も、時間の使い方も、お給料も。
だから、もし「向いてないかも」と感じているなら、その前にひとつだけ、ほかの園のことを少しだけ知ってみてほしい。それだけで、自分の輪郭が変わって見えるはずだから。
環境を変えるなら、保育の中でまず一歩
「保育自体は嫌いじゃないけど、今の場所がつらい」、そう感じているなら、まずは保育業界の中で動いてみるのが、いちばん負担が少ないです。
エージェントの方に「今の園のここが合わない」と話すだけで、その条件を避けて園を紹介してくれます。自分ひとりで求人サイトを延々と見続けるよりも、ぜんぜんラクですよ。
私もいくつかのエージェントを使ってきましたが、ほいく畑は「派手すぎず、丁寧」という印象でした。急かされたくない人に合うと思います。
「保育自体から離れたい」なら、それも全然OK
保育園で働くこと自体がもうつらい、と感じているなら、保育士資格を持ったまま少し外に出てみるという選択肢もあります。
学童保育、児童館、企業内保育、子育て支援センター。保育園より体力的にも心理的にも軽い職場はたくさんあります。資格は一生消えません。一度離れても、戻りたくなったらいつでも戻れる仕組みになっているんです。
それでも、「もう子どもと関わる仕事から離れたい」と感じるなら、異業種への転職もぜんぜんあり。保育士のマルチタスク能力、人を観察する力、突発対応力は、一般の会社でもちゃんと評価されます。
保育を離れることは、保育を捨てることじゃないんですよね。自分を守るために一度別の場所に行く。それは、ぜんぜん逃げじゃないと、私は思います。
明日のあなたへ
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
最後に、ひとつだけ。
「向いてないかも」と検索した時点で、あなたはもう、自分の人生をなんとかしようとしている人。それって、本当に、すごいことなんですよ。布団に潜って何も考えないこともできたのに、ちゃんと言葉を探した。ちゃんとここまで来てくれた。
あなたは今日まで、たぶん、自分が思っているよりずっと頑張ってきたんだもの。だから、今夜くらいは「向いてないかも」を脇に置いて、おふとんの中であったかいものを思い出して、ゆっくり休んでほしい。
明日のことは、明日のあなたが決めれば大丈夫。
そしてもし、明日の朝、少しだけ動ける気持ちが残っていたら、ほかの園のこと、外の仕事のこと、ほんの少しだけ調べてみてくださいね。それだけで景色は変わるし、変わらなかったら、またここで会いましょう。次の言葉を、用意して待っていますね。
今日のあなたを、そのまま抱えて、お休みなさい😊
ちいさなFAQ
Q. 「向いてない」と感じる原因は、適性と環境、どっちのほうが多いんですか?
私の体感では、ほとんどが環境です。人間関係・書類量・給料・先輩・残業、このあたりは、園を変えるだけで本当に消えることが多いんですよ。残るのは「子どもといること自体がつらい」「体力的に続かない」「ほかにやりたいことがはっきりある」の3つくらい。それも「向いてない」じゃなくて、「合うかたちが別にある」だけなんですよね。
Q. 自分に保育士の適性があるか、何で判断したらいいですか?
私は2つだけ見ています。子どもの笑顔を見て、ふっと嬉しい瞬間があるかどうか。「本当はこんな保育がしたい」という自分なりのイメージが、まだ心のどこかに残っているかどうか。この2つにYesなら、適性はまだ生きていますよ。
Q. 「どこの園でも同じ」って本当ですか?
これは、本当にそうじゃないんです。1〜2園しか経験していないと、そう感じてしまうのもよくわかります。私もそうでした。でも、移ってみると、方針も人も時間の使い方もぜんぜん違っていて、「同じ業界?」って思うほどでしたよ。
Q. 保育園以外で、保育士資格を活かせる場所ってありますか?
たくさんあります。学童保育、児童館、企業内保育、子育て支援センター。保育園よりも体力的に軽い場所も多いです。「子どもとは関わりたいけど、保育園のリズムはきつい」という方にとくに合いますよ。
Q. 一度辞めたら、もう保育に戻れなくなりますか?
戻れます。保育士資格は一生有効ですし、異業種に行ったあとに戻ってくる人もたくさんいます。それより心配なのは、今の環境で心身が壊れてしまうこと。そうなると、保育にも、ほかの仕事にも戻れなくなります。だから、動けるうちに動くほうが、ずっとやさしいんです。
最終更新: 2026-05-08